歯ブラシが痛くてできない。
歯周形成外科の症例:65歳男性
術前
術前
定期検診で通院されている患者様ですが、右下が歯ブラシを当てると痛くて、歯ブラシがうまくできないと訴えられました。
矢印の部分の歯茎が下がってしまって、しっかりした歯茎(角化歯肉)がなくなり、弱い歯茎(粘膜)だけになってしまい、歯ブラシを当てると傷つきやすく痛くてできなくなってしまっていました。
しっかりした歯茎を移植し、下がった歯茎も回復する処置を行いました。
経過
18年後
しっかりした歯茎を移植し(矢印)、下がったところもカバーし、歯ブラシを当てて痛い症状も改善しました。現在80歳を過ぎられましたが、お元気で定期検診にお越しになっています。
もしも、18年前にこの処置を行わなければ、歯茎はさらにどんどん下がって、骨も溶けることによって、この歯は、抜歯になった可能性が高いです。
この患者様は、上顎は入れ歯ですが、下顎はこの歯が保存できているので、入れ歯にならずに済んでいます。1本の歯の歯茎の環境を整えることで、入れ歯を回避でき、この患者様のQOL(人生の生活レベル)の向上に大きく貢献できたと考えます。
治療費 | 120,000円 |
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施術の副作用(リスク) | 歯、歯槽骨、歯茎の状態によって治療方法や治療の難易度が変わるため、全ての方に同じ結果が出るものではありません。 糖尿病、喫煙等のリスク因子により、結果は変化します。また、外科処置を行なった場合、術後の腫れや内出血、咬合痛等が起こる場合があります |