歯がぐらぐらして噛めなくなってきた。
再生療法の症例:62歳男性
初診時
初診時
歯槽膿漏の治療を希望されて他医院より紹介されて来院されました。
上の歯は、左側に4本しか残っていません。残った歯も入れ歯のバネがかかり、長く保存する事は難しいことを患者様に説明しました。
針金接着時
歯がグラグラするので、針金で動きが止まるように、接着剤で留めています。
経過
手術時
歯ぐきを開けて中をお掃除すると、骨の吸収はかなり進行していて、上顎洞という鼻の空洞まで骨が溶けていました。
再生療法を行っても結果は良くない旨をお話しましたが、患者様が“だめでもともとでもトライして欲しい“と強く希望されたため、自家骨移植を行いました。
コラーゲンの膜を設置
骨の溶けた部位に自家骨を移植し、その上に吸収性のコラーゲンの膜(→)を置いたところです。
手術前
手術後1年3ヶ月
手術後1年3ヶ月
術後1年3ヶ月で最終的な歯ぐきの調整を行った時の状態です。
術前と比較して骨の再生(→)が認められます。
手術前のレントゲン
7年経過後のレントゲン
入れ歯の針金がかかっているため、歯の動揺はかなりあります。
“7年前にだめでもともとで再生療法を行ったのが、よくここまでもちましたね。”と先日お話した時、“メンテナンスのおかげです。”と患者様はおっしゃいました。
患者様は今年70歳になられますが、この方にとって7年間この歯が機能できたことはとても意義のあることであり、患者様や私達の努力の賜物だと思いました。
治療費 | 約120,000円 |
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施術の副作用(リスク) | 歯、歯槽骨、歯茎の状態によって治療方法や治療の難易度が変わるため、全ての方に同じ結果が出るものではありません。 糖尿病、喫煙等のリスク因子により、結果は変化します。 また、外科処置を行なった場合、術後の腫れや内出血、咬合痛等が起こる場合があります。 |